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ほんとうの空色
バラージュ(徳永康元訳)ほんとうの空色 (岩波少年文庫,2001年)
ISBN4-00-114088-8

小学生時代に購読していた「○○年の学習」の付録に薄い文庫本サイズの小説がありました。その中の1冊がこの作品でした。ある方法で作った青色の絵の具を紙や板に塗ると、そこが本当の空のように晴れたり曇ったり夜空になったりするという物語です。主人公の半ズボンに最後まで残った絵の具の染みが切なく、心に残る物語でした。

付録に収録されていたのは分量から推察しておそらく抄訳だったものと思われます。その後、雑誌の投稿欄か何かを通じて、この本の原作を探す動きがあり、僕も「みつかった?」「いいえ、まだ」などと見知らぬ女性と手紙を交わした時期があります。

1971年に講談社から出版されたらしいのですが、特に気づきませんでした。これは絶版となり、復刊ドットコムで67票を獲得したあと、岩波書店から刊行されたのがこの本です。大人になってからも、時折思い出した心に残る物語、ようやくほんものに出会うことができました。

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